ベトナムさいご

最後の打合せが先ほど終了。かれこれ5年近くに渡ってきたベトナムご奉公もこれで終わり。正直こんな長く続けることになると思ってなかったなあ。今パスポート数えたら、ベトナム入出国印が19セットあった。在住でも専従でもないのによく来たもんだ。

プロジェクト全体は目標達成ということだが、私の担当した仕事としては芳しいとは言いがたい成果と、私がいたおかげでうまくいったとは言いがたい成果ばかりで、正直中途半端すぎて、あんまりお役に立てなくてすいませんでした、といった感じではある。

とはいえ個人的には大変学ぶところの多い仕事ではあった。ありきたりな感想ではあるが、経済成長著しい発展途上国に時々やってきて経過観察できるというだけでもとても興味深く、衰退途上国日本や先進逸走国アメリカだけでは分からない事を肌感覚で多少なりとも学べたように思う。

ベトナムにくる事は今後もあるだろうけど、とりあえずこのオフィスは1月で撤収するそうなので、ここからの景色を眺めることはもうないんだろうな、と思いつつ写真を撮る。この季節のハノイらしい、どよんとした薄曇りの空。

関係者と関係者だった皆様、お世話になりました。

送信者 201112-Hanoi

社会のアーキテクチャと服飾

送信者 201112-Hanoi

毎度ながらもついにたぶん最後のご奉公で、ベトナム・ハノイに来ています。

今気温15度ぐらいで、ちょっと寒いのですがこっちの人は結構厚着です。お洒落も入ってるんじゃないかと思うのですが、結構厚めの上着着ている。

で気づいたんだけど、こっちの人ってロングコート着ている人が少なくて、厚着でもショート丈のジャンパーとかコート、ジャケットを着ている人が多い。たぶん同気温の東京だったら薄手のコート着ている人が多いと思うんだけど。

どうも、主要交通機関がバイクだから、ロングコート邪魔なせいではないかと思われる。

おそらく同様の理由で女の子のスカートもあまり多くない。最近増えてるらしいけど。

当たり前だけど服飾というのは社会の仕組み、それこそアーキテクチャーによって変わるんだよなーと思う一瞬。やっぱり、東京の人は電車移動を前提にした格好をしている。

今年の春~夏の節電キャンペーン時に、エスカレーター・エレベーターが封鎖されて困ってるキャリーバッグを持った人を良く見かけるなーと思っていて気づいた事があって、おそらく、東京でキャリーバッグがここ数年利用者が増えた理由って、バリアフリー法が施行されたからんだよね。

バリアフリー法でエスカレーター・エレベーターの設置義務・設置促進 → 主要駅・主要箇所にエスカレーター・エレベーターが普及 → 車がついたものが動きやすくなる → キャリーバッグが使いやすくなる → キャリーバッグを持った人が増える

という理屈。正直、ハノイ(そもそもハノイは歩くのが面倒だが)や、台北(台北は公共交通機関はバリアフリーがそこそこ進んでるけど、歩道の段差が多い)でキャリーバッグ持ち歩くのってそんなに便利じゃないと思うんですよ。

私たちがなぜこういう服飾をしているのかは、当たり前だが社会のアーキテクチャに従ってそういう服飾をしているわけなんですよね。

とはいえ、例えば日本含む東南アジア全体でのスーツ+ネクタイスタイルに関しては、服飾に合わせて社会のアーキテクチャ改造してるような気もする。

映画版モテキ

映画版「モテキ」を見てきた。公開初日に見に行く大ファンっぷりだ。ま、それはたまたまなんだが。 http://www.moteki-movie.jp/index.html

原作もドラマも結構好きだった上に麻生久美子でナタリーなので、私的にはそれはもう降参するしかない。微妙に「大好き」とは言いがたい社会的位置づけの作品ではありますが、軽く期待以上には楽しめるいい映画でした。以下多少ネタバレを軽く含む。

前半はすごく良く出来たJ-POPミュージカル。特に事前に流れてたPerfume出演シーンは期待以上の出来で、本当に素晴らしいと思った。Perfumeの持つ多幸感が全開。森山未來がダンス上手いせいもあって、飽きさせずに一曲魅せる。

後半は音楽はもう少し裏方に回って、恋愛ドラマ要素全開な感じ。ここは安定感ある感じに良く出来てる。ただまあ、正直面白さとか新鮮さみたいな意味では前半の方が勢いがあって楽しかったかも。

ヒロイン1。長澤まさみはまあなんというか魅力的に撮れてる。長澤まさみの脚フェチ映画としても楽しめると思う。いや脚フェチには物踏んでるシーンとかないから物足りないか。長澤まさみ特に好きじゃ無かったけど、まあこの映画ではイイね。

ただまあ、このヒロインの仕様から想像されるルックスは長澤まさみではないよなという問題はあるんだが。どっちかっていうと仲里依紗がこの役の方がしっくりくる感じはする。妻曰く、もう少し前のaikoあたりがやってたらすごく説得力があると思う。そんな感じの役回り。

ヒロイン2。麻生久美子。基本的に大分どうかと思う役なんで、このままで終わってしまうのだろうかと若干不安になっていたのだが、まあ最後にホテルから出てきて憑きものがが落ちてからは麻生久美子の魅力フルスロットルなシーンがあって素晴らしいです。まあそこまでのクソ重たい役回りも麻生久美子の演技力あるから見れるんだけどな。

仲里依紗と真木よう子はそんなに活躍しなかった。まあ2人とも印象深くはあるけど。ところでうちの学生さんのとある子が真木よう子に似てるなと思った。

配役とか音楽とかtwitterとか、2011年宇宙・日本・世田谷がとても良く描けてる良作だと思う。個人的に引用コンテンツが当然ながら思い入れが強すぎるので、コンテクストを抜いたときにいい映画なのかは正直よく分からないけど。まあ森山未來も長澤まさみも麻生久美子も素晴らしいかったからいいのかもしれない。

ところでナタリーってかっこいいけどひどい会社なんですね!(現実混同)

大学初年次教育に必要なもの

なんかどこに書こうか考えたが、たまにはblogを使おう。

嘉悦に来て以来「初年次教育やさん」グループとしてずーっと「大学一年生に必要な何か」について考えてるんだけど、考えれば考えるほど、「@Nifty デイリーポータルZ」 http://portal.nifty.com/ の記事が作れることではないかと思うようになってきた。具体的に項目を羅列すると、こんな感じ。

  • 身近な物事に興味を持って社会的な関心と結びつける
  • 自分の経験に照らし合わせて事実を調査して評価する
  • 詳しい人に聞く
  • ネットや文献で調べる
  • 調査結果をデータとしてまとめる
  • グラフで必要なものを表現する
  • 簡単な画像や動画で簡潔に自分の関心を説明する
  • ファクトを集める
  • フィールドワークを実践する
  • 人とは違う視点を持つ
  • 仮説を立てて自分で調査し検証する
  • 情報を分類・整理する

具体的な記事としては、この「どこまで東京?」http://portal.nifty.com/2011/04/22/a/ なんてほとんど完璧。この記事が書ける/楽しめる程度のリテラシが学生の8割に植え付けられたら初年次教育って充分だと思うんだよね。ほんとに。

最近書いてないなあ

最近書いてないんですよねー。

まあ、twitterとfacebookで満足しちゃってるんだけど。ご多分に漏れず。

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