2011年02月

東京・香港・ハノイ国際空港


久しぶりに、といっても9月以来だから5ヶ月ぶりだけど、ここ数年では一番間が開いてるんで、久しぶりにハノイに来た。

ついに羽田がアレなのでソレになって、日中便香港経由が往復できるようになったので今回は羽田発!香港経由。そういうわけでなんだかんだで初めての羽田新国際線ターミナル。うちからだとホント近いんでもーさいこー。

まあ初めてなんで、浮かれて早起きして、8:55の便の為に朝7時についたんですが、8時までやってる店少ないし、展望台は凍結閉鎖中だしでなんかしょんぼり。展望台はしょうがないとして、当面の間は変な時間にばっかり出るターミナルなんだから、お店の営業時間はもう少し考えてくれないもんだろうか。

出国しようかと思ったらちょうど展望台が開放されたらしいので写真を撮りに行ってみた。冬晴れの快晴だったので、朝日が輝いてキレイ。

送信者 201102-Vietnam-Hanoi-HUST


離陸はD滑走路。噂通り国際線ターミナルからだとだいぶあったけど、成田の第二滑走路のような釈然としなさが少ないのでまあ許せるというか、アメリカってこんぐらいタキシングするところ結構あるよな。

D滑走路離陸時左側窓際席だったんで、快晴の冬晴れの中、空港全景が富士山をバックにして朝日に輝いて本当にキレイだった。羽田は本当にかっこいい空港になったなーと。でも写真はありません。あーもー、どうして離着陸時にデジカメ使わせてくれないかな! 離陸後も、D滑走路からの出発経路は初体験なので新鮮で面白かった。木更津沖でA,C滑走路への着陸便が見下ろせる角度があって素敵。

とまあ大変嬉しくはあるのですが、なんか、どーかなと思うことも多かった。さっきの店の営業時間とかは改善可能だと思うけど。

まずどう考えたって「アジアのハブ」には小さすぎるよね国際線ターミナル。なんか、全て狭い。ラウンジも狭い。で、出発時間帯は偏ってるからそりゃまあ、混雑するだろうな。

保安検査場はなんか動線が不合理というか、荷物のせ机が壁と機械で二回遮られるのは釈然としない。そもそもレーンも微妙に少なめ? 優先保安検査場という麻薬中毒気味なのですげー待った気がした。

あと出国後、制限エリアの店が少ない。本屋は薬局併用の小さめだし。免税店はいいから喫茶店とかお土産屋とかもっと置いてもいいんじゃないのかなあ。今でこそまだ国際線はミールでるけど、特に羽田から出るような距離の便、LCC系はミール抜いてくるだろうし、国内線ターミナルほどにしないまでも、弁当とか飲み物とかもっと売るべきじゃないのかなあ。

そのうちバジェットターミナル作ったりするのかねえ。

なんとなく、羽田国際線は当面これ以上にはキャパシティ的に便利にするの限度がありそうなので、ちょっと残念でした。




機内でデンゼル・ワシントンのアンストッパブルを見た。暴走機関車もの。いや面白かったけど、アメリカの鉄道ってほんと違うよなあ、という印象が強くて強くて。デッドマンコントロールとかATSとかないんですか。いやまああっても曲線で脱線して大事故起こしてたっけ日本。そもそも乗務員の安全意識低すぎませんか。そりゃまあ、鉄道がそういうものだと思ってる国に、高速鉄道は誰も侵入させなければいいんです思想つきで新幹線輸出すんの難しいだろうなとか考える。




香港、HKIA。だいぶ天気悪くて着陸間際まで滑走路見えなかった。しかし、いつもながらHKIAのグランドの女の子は可愛いメガネっ子多いなあ。

HKG-HANのベトナム航空は以前ずっとA321だったと思うんだが、A330-200、しかもSkyteam塗装機だった。そういえばSkyteamに入ったせいで、CXに貯められなくなってかわりにデルタに貯められるようになっていた。

送信者 201102-Vietnam-Hanoi-HUST





でまあハノイ。割と低空進入部分が長くて、タンロン工業団地あたりから地理が分かる地上が見えてて面白かった。

ゲート周辺で手間取ってたらなんかお迎えの車と落ち合えず、久しぶりに空港タクシー使った。4年前より、空港タクシーのVND立ての値段、倍近いような気がするんだけど、まあUSDで払ったんだが。

しかし、ベトナムのこのインフレ率は実際暮らしてる給与がVND払いの人は大変だろうな。一般庶民の給与の伸び率とどっちが高いのかね。それとも外人が使うような高級なものの値段が上がってるって事なのかなー。

とつぶやいたら外資の賃金伸び率はインフレ率以上と教えていただいた。まあそりゃそうか。平均賃金だとどうなんですかね。




ホテル。今回は Movenpick Hanoi Hotel にしてみた。

出る前は半袖が長袖かで悩んでたんだが、夜になったらジャケット1枚じゃ寒い気温に。ベトナム人は冬は基本厚着なので、みんな結構厚着してるけど、僕もセーター持ってきてもよかったかも。

しかし、なんかどうにもこうにも部屋の暖房が温風が出てない気がする。電話かけたらなんか用務員さんぽい人が見てくれたけど、風向調節版を広げたところで温風が出てないのは直らないと思うんだけどな... 結局小型電熱ヒーター持ってきてくれました。まあ、いいんだけどさ...

というやりとりをする間にふと気になって "Movenpick hotel hanoi heating" でググったら、Tripadvisor で似たような事で悩んでた人がいて、ホテルからの回答も来ていた。

http://www.tripadvisor.co.uk/ShowUserReviews-g293924-d1161184-r94486595-Moevenpick_Hotel_Hanoi-Hanoi.html#CHECK_RATES_CONT

まあ、今日はちょっと寒いぐらいでそんななくても困らないんだけど、ほんと寒いとき寒いからなハノイ。でも結構暖房ないところ多いんだよね。普通のレストランとか絶対ないし、エアコンはクーラーだけみたいだし。




ところで久しぶりにローカルSIM買ってみた。Vinaphoneが3G対応しているらしいので試してみたくなったんで。しかし、SIM屋さんのスタッフはAPNっていっても伝わらないし。

驚きだったのだが、なんとVinaphoneは日本語サポートがあるらしい。GPRSアクティベート用のSMSで送られてきた番号適当にかけてみて、言われたとおりに 9192 にかけてみたら、日本語でサポートしてくれた! まあでも結局そこでもAPNは分からなかったんだけど。

その後どうもそのスタッフが個人番号ぽい普通の番号から、SMSで何度かフォロー送ってきてくれた。日本語勉強中で、nihongo heta desu だって。いや、なんかサポートとしてはどうかと思うし要件は解決しなかったんだけど、ほのぼのしました。"Ganbate kudasai" と送っておきました。

結局APN自体は例によって Siam_bleeze さんとこで見つけて設定しました。普通いったいどうしてるんでしょう。にしても、彼が日本に帰ってしまった今、今後ベトナムの携帯はどうやって使えばいいんだ。まあこのプロジェクトでくるのあと三回だけど。

http://siam-breeze.seesaa.net/pages/user/iphone/article?article_id=164986234




夕飯。Hanoi Tower の Japser のブンチャーが食べたくなったので行きました。ローカルなブンチャーも好きだが、これはこれで美味しいんだよね。肉自体はこっちの方が美味しいような気もするし。

送信者 201102-Vietnam-Hanoi-HUST






とまあ、久しぶりに頑張って長い旅日記を書いてみました。

そつろん!

1月末、初めて主担当教員になった卒論生が一応卒論提出した。

先輩とか別の先生の卒論を手伝ったことは山ほどあるけど、自分直下の学生は初めてなので、それなりに感慨がある。

私個人としては「卒業論文」という形式にあまりこだわりはないつもりだったし(後述)、だいたいおれ卒論書いてないので(古の読者の皆様はよくご存じでしょうが)、

当初それほど重く見るつもりはなかったのだが、いざ目の前に「論文」と書かれた紙の束が置かれると、赤ペンを持たずにはいられない。だってそういう訓練受けてるんだもの!

別にうちのゼミ生個々人を揶揄するつもりはありませんが、やっぱ文章指導しねーとだめなんだという事に気づくのに実は時間がかかった。提出した2人は、とりあえず11月末のゼミ内締切に文章の断片は出してきたし、まあ目次案はできてるし、テーマもまあ明確だし、分量もそれなりにあったので、とりあえず全体を形にしろと言う指導をしてたんだけど、半月前になっても仕上がらないので細かく文章を読み始めたら、結構手を入れないといけないことに気づく。というわけで最後の一週間はものすごくドタバタ。

最初は言ったところしか直して来ないのでイライラしていたが、十数回ぐらい突き返してたら、次第に自分で他にも直さなきゃいけない部分があるらしい事に気づいてきたらしく、自主的に直し始めたときにはちょっと感動した。まるで指導が有効みたいだ! 元々日本語の文章書くの得意な子たちじゃないし、この分量の文書について細かい文法修正じゃなくて論理構成の修正について真面目に取り組んだことないんだろうから、そりゃまー誰かが見てレビューしなきゃ何を直せばいいのかも分からないのか、と気づく。

とはいえ全体としては「卒業論文」が必要なのか私にはよく分からないし、なくてもいいと思う。「卒業制作」として何かプロジェクトに取り組むのは必要だと思うけど、「ただ字数が多めで、文献調査ばかりで、創造性に欠ける文章」を書く必要はあまりないと思う。

研究者になろうというなら別で、事実私は卒論書かずに大学院進んだので結構苦労した気がする。あとまあ、シンクタンクとかコンサルタントとかやるんならやっといてもいいような気もする。要するに(必要かどうかは分からなくても)そこそこの規模のプロジェクトについて論理的思考とドキュメンテーションが必要な職業ね。

でも、それ以外の職業なら、むしろ短い文章にエッセンスを集約するような方向性の訓練の方が有効ではないだろうか。A4で5ページぐらいの中身のある文章を書くとか。むしろ、文章ではなく、10分ぐらいのプレゼンテーションを雄弁にできる事の方が優先順位が高いような気がする。

あと、卒論という形態を取ると、グループワークがしずらい。もちろんしっかりした体制が取れてるんなら、グループで活動した上で個々に論文をまとめればいいわけだけど、実際卒論レベルでそこまでしっかり分業する意味のある規模のプロジェクトはなかなか成立しないだろうし。

今年は少なかったから結構直接指導したけど、院生もいないのに、10人も20人もゼミ生がいて、一万字の卒論ちゃんと全部指導するのはちょっと無理っぽいし、プロジェクトに取り組ませた上で、少なめだけどロジカルな文章を書かせて、それに基づいてプレゼンテーションさせる、みたいな形にしていきたいと少なくとも再来年以後は考えております。

とりあえず卒業「論文」必修はなんか不毛なのでやめたほうがいいと思う。論文書いた方がいい子は書くべきだと思うが。ていうか院生いないのに全員卒論なんて普通に無理筋じゃねーのと、院生の多かったゼミ出身者としては思うのですが...

などと卒論について考えていたら、例の「修論廃止のお知らせ」http://slashdot.jp/article.pl?sid=11/02/01/0742253 が。うーん。

とりあえず、自分のゼミを持ってみて一つ言えることは、人間自分が受けてきたテイスト以外の方法で指導をするのはなかなか難しいので、ゼミというのはまるで自分が受けてきたゼミのようになってしまいがちだということ。まあでも、実はそういう意味では私はSFCの複数ゼミ移動自由&他ゼミ交流が割とあったことで救われてる部分は結構あるよな。

まあさあ、なんか卒論にせよ修論にせよ、要するになんか力点置くバランスが偏っていておかしいんじゃないかという点についてはなんとなく同意します。とはいえどう直すべきなんすかね。とりあえず、現状それなりに有効なハードルになっていると思われる修論を廃止するんなら、それ以外の指導方法をかなりシステマティックに導入しないとヤバい事になりそうですね、と。

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