2011年12月

ベトナムさいご

最後の打合せが先ほど終了。かれこれ5年近くに渡ってきたベトナムご奉公もこれで終わり。正直こんな長く続けることになると思ってなかったなあ。今パスポート数えたら、ベトナム入出国印が19セットあった。在住でも専従でもないのによく来たもんだ。

プロジェクト全体は目標達成ということだが、私の担当した仕事としては芳しいとは言いがたい成果と、私がいたおかげでうまくいったとは言いがたい成果ばかりで、正直中途半端すぎて、あんまりお役に立てなくてすいませんでした、といった感じではある。

とはいえ個人的には大変学ぶところの多い仕事ではあった。ありきたりな感想ではあるが、経済成長著しい発展途上国に時々やってきて経過観察できるというだけでもとても興味深く、衰退途上国日本や先進逸走国アメリカだけでは分からない事を肌感覚で多少なりとも学べたように思う。

ベトナムにくる事は今後もあるだろうけど、とりあえずこのオフィスは1月で撤収するそうなので、ここからの景色を眺めることはもうないんだろうな、と思いつつ写真を撮る。この季節のハノイらしい、どよんとした薄曇りの空。

関係者と関係者だった皆様、お世話になりました。

送信者 201112-Hanoi

社会のアーキテクチャと服飾

送信者 201112-Hanoi

毎度ながらもついにたぶん最後のご奉公で、ベトナム・ハノイに来ています。

今気温15度ぐらいで、ちょっと寒いのですがこっちの人は結構厚着です。お洒落も入ってるんじゃないかと思うのですが、結構厚めの上着着ている。

で気づいたんだけど、こっちの人ってロングコート着ている人が少なくて、厚着でもショート丈のジャンパーとかコート、ジャケットを着ている人が多い。たぶん同気温の東京だったら薄手のコート着ている人が多いと思うんだけど。

どうも、主要交通機関がバイクだから、ロングコート邪魔なせいではないかと思われる。

おそらく同様の理由で女の子のスカートもあまり多くない。最近増えてるらしいけど。

当たり前だけど服飾というのは社会の仕組み、それこそアーキテクチャーによって変わるんだよなーと思う一瞬。やっぱり、東京の人は電車移動を前提にした格好をしている。

今年の春~夏の節電キャンペーン時に、エスカレーター・エレベーターが封鎖されて困ってるキャリーバッグを持った人を良く見かけるなーと思っていて気づいた事があって、おそらく、東京でキャリーバッグがここ数年利用者が増えた理由って、バリアフリー法が施行されたからんだよね。

バリアフリー法でエスカレーター・エレベーターの設置義務・設置促進 → 主要駅・主要箇所にエスカレーター・エレベーターが普及 → 車がついたものが動きやすくなる → キャリーバッグが使いやすくなる → キャリーバッグを持った人が増える

という理屈。正直、ハノイ(そもそもハノイは歩くのが面倒だが)や、台北(台北は公共交通機関はバリアフリーがそこそこ進んでるけど、歩道の段差が多い)でキャリーバッグ持ち歩くのってそんなに便利じゃないと思うんですよ。

私たちがなぜこういう服飾をしているのかは、当たり前だが社会のアーキテクチャに従ってそういう服飾をしているわけなんですよね。

とはいえ、例えば日本含む東南アジア全体でのスーツ+ネクタイスタイルに関しては、服飾に合わせて社会のアーキテクチャ改造してるような気もする。

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