ある異常体験者の偏見 (文春文庫)


いろんなところで言ってるけど、先日機会あってまた"KYって最悪!"という話をしていたら、この本面白いよと言って貸してくださった方がいたので、読んでみました。いやまあ、山本七平ぐらい読んでから空気についてぶつくさ家と言われればそれまでなのですが、イザヤ・ベンダサン読んだだけじゃだめですかそうですか。

面白い!つか1974年、つまりオレがうまれた年の本なのに、まるで最近の話をされてるようなリアルタイム感がバシバシ来るのがすごいね。

評価の別れる人(Wikipedia参照)ではあり、この本の議論も、議論の起点というか立脚点はどーなのとか思うけど、議論自体はすごく面白いね。「そう、そうなんだよ!って膝を打つ文章が頻出する。

まあ一言でまとめると「思考が止まりかけるような動物的な極限に近い状況の経験に基づいて、論理的に考えるとは何なのかを考えてみました」っていう事なんだろうけど、まあこれはすごいね。文字通り皮膚感覚に基づいて議論されると圧倒されるよねやっぱり。

これを読みながら、中国lovesチベット@長野のニュースとか見てると、空気ってどうやってできるんだろーなーとか非常に観察しがいがありますね。日本側も中国側も。