酒井 順子
新潮社
発売日:2009-09-19

タイトルはもちろん内田百里離愁譴らで、文中幾度か宮脇俊三への言及がある。私は内田百里麓造郎廼瓩泙覇匹鵑世海箸ない一方で、宮脇俊三は子供の頃の愛読書。でも最近読んでないからなあ。

正直この本は期待していたほどは面白くなくて、実は期待していたほどの面白くなさは、最近になって初めて読んだときの内田百里阿蕕いもしれない。

最早宮脇俊三は私の中で失われた故郷と化している可能性があるのだが、宮脇俊三の文からかつて思い描けたような景色が、残念だがこの本からはそれほど浮かんでこない感じがする。

この本はどちらかというと、鉄道に乗る自分について、が主なテーマで、それ自体は楽しいんだけどね。なんだろ。「鉄道文学」に何を期待してるんだろうかな私は。わからんけど。