批評

無国籍映画

なつやすみかだい映画。

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を見た。

あまり事前知識なく見てたんだけど、なんか見てる間所々不思議な気分というかよくわかんない話とか演出だなー、と思ってたんだけど、見終わってから監督が韓国の人と知って納得。

しかも、猟奇的な彼女の人じゃん。超納得。

そうかこれは主演が綾瀬はるかの韓国映画だったのか。納得納得。

そう言われればいくら直下型地震でもそれはないだろとか、故郷シーンがいくらなんでも昔すぎないかとか、日本の若者にしちゃ不思議なダンスシーンとか、諸々の違和感が解決。解決してないという気もするが、まあ日本を素材にした無国籍映画なんだよなこれ要するに。

とりあえず綾瀬はるかはもの凄くかわいく魅力的に撮れているので、まあそれだけでもこの映画的には成功なんだろうなと。これはかわいいわー。

でも、タイムマシンものとしてちょっといくらなんでも設定が雑すぎる気がして、それはちょっと。まあ綾瀬はるか可愛かったからいいか。

っていう映画でした。

RCサクセション「トランジスタラジオ」を普通に読み解いてみる

RCサクセション「トランジスタラジオ」には、メディア受容と教育について非常に示唆に富む内容が含まれています。

時代背景を考えるに、トランジスタラジオというのは当時において最も即時性の高いメディアである事は間違いありません。「知らない」「聞いた事がない」が連呼され、新しい知識・経験を得る際に、新しいメディアを利用することの重要性が描かれています。

一方、教科書というのはこの時点において、社会的評価の確定した知識の死蔵系、スタティックなメディアという認識で描かれているようです。

教育という行為の知識伝達という側面における最大の目的は、「受信者が知らない事・聞いたことがない事を、低コストに効率よく伝達する」事にあるわけですが、その際、受信者のアテンションがもっとも開かれた状況に環境を設定する事が重要になります。

トランジスタラジオという当時においてはパーソナルかつ即時性が高い伝達手段を用いてこの曲で描かれているのは、メディアの多様化を迎えた場合の社会において、他のより魅力的な知識伝達メディアが存在するときに、教科書-教室システムという形態が、受信者のアテンションエコノミーなどの観を鑑みた時に、教育手段としてどうなのよ、という教育批評の歌であると考えることができるでしょう。

。。。書いてみたらいまいち盛り上がらなかったので話題を変えます。

当時においては「君が聞いたことのないヒット曲」を聞くことが受信者にとって有意な事である、というのは重要な時代描写でしょう。なぜなら、21世紀00年台の若者の多くが「君が聞いたことがあるヒット曲」や「誰かが話題にしていたヒット曲」を聞くことに数少ないアテンションを費やしているであろう事は言うまでもありません。ていうかまあマイナー好きの人口比率と思い入れの問題だけどな。中2病賛歌だよねこれ。

。。。やっぱり盛り上がらんな。

うーん。blogって書くの難しいなあ。。。

個人的麻生久美子映画祭

最近個人的に家で麻生久美子映画祭実施中。

カンゾー先生

出世作らしいですね。イヤ確かにこりゃ印象的ねえ。

坂口安吾も好きな私ですが肝臓先生って読んだことあったかな?話がとっても安吾らしい、諦念あふれる情けなさにあふれていて、ほんでまあ麻生久美子が、一昔前の文学っぽい「学がないけど行動に筋が通ってて<女性的な>強さがある」をとてもよくやっていてイイ。基本的に坂口安吾だしなんだかんだで男性目線で都合が良く、適宜にエロいのがうまくできてる感じ。


eiko[エイコ]

不幸な事ばかり起こるおしゃれ逆アメリとかなんだかんだで公開時あんまりいい評判聞いた覚えがないんだけど、期待以上に大変面白かった。

不幸な出来事の受け流し方の絶妙なバランス感がいいんだよなー、なんか。「納得いきませんが、大きな流れには逆らいようがないなあとりあえず」っていう表情の感じ。最後に幸せになるところの笑顔の良さと違和感の表現は、時効警察につながる良さがありますね。

最近の麻生久美子がお好きな方には後者の方がお勧めか。映画としては前者の方がやっぱりいいけど。


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