東南アジア

カンボジア日記(4-1)

早朝4:45起き、5:15発で夜明けのアンコールワットを見に行こうツアーに出かける。オプションツアー、車一台あたり20$、別に自分で乗り物拾っていけばいいんだろうが早朝なんで...

アンコールワットは正門が西側にあるので、ちょうど日照が正門から見て建物の裏側に出てくるんで朝日ツアーがメジャーらしい。暗いうちから数百人がアンコールワットにいるのでなかなか面白い光景ではある。ちょっとした初日の出会場みたいな雰囲気。みんな薄着だけど。

送信者 2009/11 Cambodia

池に写るアンコールワットの陰が印象的な写真になるポイント。

送信者 2009/11 Cambodia

完全方角軸なので、春分・秋分は正対するらしいが、結構ずれてたなあ。ま、夜明け前後でだいぶ雰囲気かわるんで、一見の価値はあるかな。

6:30過ぎにホテルに戻って、そのまま朝食食べる。ブランコシートがあるんだけど、出たり入ったりが多い朝ご飯ビッフェにはちょっと向かないかなあ。。。

あと1時間半ぐらい部屋でダラダラして、チェックアウトして出かける。

とりあえず本当は昨日の午前中に行くはずだったアンコール・トムの見学。一昨日の夜、暗闇にうっすら浮かんでいてびっくりした顔たちは、南大門への欄干にある乳海攪拌シーンの綱引き像だったことがわかった。これ↓

まずはバイヨン寺院。一昨日自分がどこでご飯を食べていたのかをやっと理解する。午前中ツアーのラッシュなのか、結構混んでて大変。昨日の修復中のアンコール・ワットの見学だと体験できなかった、寺院の立体構造がわかって面白かったが、混んでるので階段の上り下りがちょっと大変だった。4面顔がついてる塔が40個とかあるので、顔だらけなのだが、ガイドさんに「大阪の人はこれが京唄子に似てるといいます」と説明された。大阪のおばちゃん団体が似ていると騒いでいる姿が想像された。

王宮、象のテラス、ライ王のテラスなどを一通り見て回る。象のテラスを支えさせられ気味なガネーシャとガルーダが大変そうだなと思った。

ガルーダさん

車乗って30分強移動。ちょっとアンコールトム地区を離れたら、だいぶ田舎になって、周りは高床式住居と田んぼが続く。ほんとちょっと郊外になると昔からこんなんなのかー、って感じの村々になる。

途中、高床式住宅のご家庭にお邪魔させてもらう。家には上がらなかったけどその下から。道路側ではおばちゃんがヤシ砂糖を固めたものを売ってて(観光客がよく通るからだろう)、後ろの住宅では子供が遊んでたり。猫、犬、鳥、九官鳥と一通りペットを飼っていた。というか全般に猫・犬がものすごく多かったような気がする。エサあげなくても勝手に食べているのか、全体に裕福になってきているのか。電気がきてないので、代わりに使うというカーバッテリーの山がリヤカーに引かれて持ってこられていたのが興味深かった。

で、バンテアイ・スレイ到着。最近修復整備が終わった後だからか、付随サービスエリア的な所と、駐車場、入り口ゲートにトイレが非常に綺麗で立派。

赤土の道を駐車場から100mほど歩いて敷地へ。バンテアイ・スレイは赤っぽい砂岩で作られていて、アンコールワット・トム地域の遺跡より、レリーフが深めで細かい上、元の状態が綺麗に残っていて、またちょっと印象が違う感じで興味深い。ここも中心ブロックは入れないんだけど、全体に小さいし平面なので、中心部の彫刻類もよく見れた。

こっちの方がとにかく彫りが深くて立体的。

入り口前のサービスエリア的な場所でお昼ご飯休憩。Fish Amok in Coconut。inってなんだ?と思ったが、ココナツを容器にして魚カレーが出てきた。ま、正直おいしいというほどではないが、妥協点かなあぐらいのお味の料理でした。

つづく。

カンボジア日記(3)

深夜になってから、妻を追いかけるように体調が急変してきてどー考えても食あたり。上からも下からも液体物が流れてくる感じに。おまけにフラフラしてバスルームでグラス割って指切るし。散々。夜中にどんどん気持ち悪くなり寒気までしてくるなか何とか眠る。7時頃起きたら若干復活していたが、妻も具合悪そうだし、本日半日休もう。。。

ということで午前中は部屋で寝ていた。英語で事情説明するのがめんどくさくてお願いした日本人スタッフの方がいろいろしてくれて、大量の水と腹下しの薬を頂き、おかゆを部屋まで持ってきてもらった。

なんかいいホテルだ! Hotel De la paix はいいホテルでしたよ!(お世話になったので宣伝)

12時頃起きたら、まあ何とか出かけられそうだったので、午後は出かける。お昼はホテルのカフェでスープ。

幸い贅沢してチャーターツアーを頼んでいたので、不幸中の幸いで午前分がもったいなかったけど、一応午後は一通り回れた。

まずはアンコール・ワットに向かう。途中ゲートで三日間券購入。写真入り。USイミグレの簡易版みたいな感じのカウンタから伸びたWebcamっぽいので撮影して、すぐにカラープリンタでチケットが出てくる。

ついたけど妻の人が車酔いが重なったらしくだいぶつらいようである。

アンコールワット。お堀の橋がなかなか雰囲気作りになっていておもしろい。ゲートは真ん中が王様用、両側が庶民用と聞く。東京駅みたいだ!と言って妻にひかれる。

気温がそれほど高いわけでもないんだが、南国の日差しの午後2時はやっぱりなかなかきつい。

サルがいた。まだ人を襲ったりはしていない模様、っていうかニホンザルよりは小さい。

アンコールワット全体は、乳海攪拌(ヒンズーの創世神話←当然むちゃくちゃな話)の回廊と、第三回廊って要するに一番コアの部分ですな、が修復中のため見れなかったんで、全体的にこう雰囲気をつかむのが重視って感じというかなんというか。。。思いの外所々適当なのが興味深い。ガイドブックに書いてあったとおり、「見えない所は適当」っていうのがね。なかなか。あと、内戦時の銃痕とか、その昔の仏教排斥時の何かとか、むしろよく今まで破壊されずに残ってるよなあ、という気になってくる。

そういうわけでコアが見れないので周りから仰ぎ見る。確かになんでそんな高いところに水場が作れたんだろう、というぐらい仰ぎ見る感じで、そりゃあ観光客が階段から落ちて死ぬわい、と。バンコクのワットポーもそうだったけど、なんでこう急な階段つけるんだろう。仰ぎ見るため?

ちょうどもらったフリーペーパーに、「日本人の落書き」の特集が載っていたので、十字回廊で3つほど探してみた。まあ、そう読めないこともないかなあ、ぐらいですねやっぱり。しかしなんでこの回廊は各国訪問者落書きコーナーみたいになっていたんであろうか。レリーフがないから書きやすいからか?

ツアー予定だとこのアンコールワットの後はプノンバケンで夕日鑑賞、になってたんだけど、徒歩20分坂道あがる自信がなかったので、代わりにタプロームに言ってもらった。

途中車窓でタケウなどを眺める。タケウは作りかけで構造だけできて放置されていて、装飾ができない状態で放置されているんだそうな。

で、車で15分ぐらいでタプローム。タプロームはアンコールワットと違って、あんまり修復されずに、ガジュマルの木に乗っ取られるまま、いいようにされている状態が残っている仏教寺院で、また違った趣で面白い。

遠目の全景や細部の作りとしてはアンコールワットはすごいけど、雰囲気や光景としてはタプロームの方が印象深かった。うち捨てられて、熱帯の木々に乗っ取られた寺院の夕時の光景、みたいな。日本人に人気が高いってのはなんかわかるなあ。好きだよねこういうの。

ここも仏教→ヒンズー教になった歴史があるらしく、削り取られた仏陀像が目立つ。こんなの。

体調前回ではないので結構無理して出かけた(特に妻)なんだけど、結構楽しめて面白かった。

アンコールクッキーという超日本人による日本人のためのカンボジア人が働くお土産屋に寄ってもらって、ツアーデスクに戻る。ツアー終了。

ツアーコンダクターの娘さんは22歳で、日本語スピーチコンテストで優勝して日本に行ったことがあるそうな。12歳まで学校に通ったことがなかったんだけど、運よく学校に行く機会をもらって、飛び飛び級を繰り返して卒業して、今は夜学で大学かよって経済勉強しているとか。なんか、こういう子がいつかもっといい条件で働けるようになるといいなあ。出世してほしいなあ。

ツアーデスクで明日の予定を立てる。半端にコースをこなしたのでどうしたらいいのかよくわからなくなって混乱気味。

オールドマーケット近くのマッサージ屋バンコク本店の支店でマッサージを受ける。リフレクソロジーを受けたら、本当に足だけで肩とかまったくやってくんなかったんでちょっと残念。タイの足マッサージだからおまけの肩・首もはいるかなあと勝手に期待してただけなんだけど、ちょっと残念...

近隣をうろついてレストラン店頭を見るが、どうも食欲がわかない。ナイトマーケットにいってみたが、完全な観光客向けでお土産屋だらけで、いまいちピンとこない。ので、スーパーで飲み物買ってホテル帰った。

ホテルのカフェでハンバーガー食べて、ロビーの巨大ソファーでだらだらしたり、プール脇の小上がりでガイドブック読んだりして、ホテルを堪能する。いやなんかここいいホテルだねえ。高いけど、調子が悪かったこともあって、ここにしておいてよかった。いいホテルですよ!(宣伝)

というわけで明日は早い予定なんで寝ないと。

カンボジア日記(2-2)

シェムリアップ空港で頼んでいた車にピックアップしてもらう。ホテルまで20分ぐらいだろうか。

Hotel De La Paix。中規模のデザインおしゃれホテル。新婚旅行(3回目)なので奮発していいホテルにしたらなんか格好いいホテルだ! 日本人スタッフが部屋まで案内して部屋の使い方を一通りご説明してくれる。すごく丁寧。部屋のデコレーションもきれい。

一休みして散策に出かける。ベトナムのスケッチトラベルのカンボジア版らしい、クロマーツアーに寄って明後日のご相談。なんか贅沢になってきてガイド付き車チャーターしちゃった。や、まあ、大人だしね!いいよね! フリーペーパー版ベトナムスケッチのカンボジア版、クロマーガイドブックがあったのでもらう。このシリーズほんとよくできてるよなあ。

オールドマーケット近くのクメール・キッチンで遅昼ご飯。Amok(カレー)と、noodel soup。ま、比較的うまい。lemonglass tea がおいしかった。

近くの Senteurus D'Angkor というフランス人オーナーの雑貨屋とやらに入ってみたら、結構オサレな感じのシルク小物とか、ちょっとかわいい人形とかがある。ハノイだと、おしゃれ雑貨屋の商品は意外とそこ以外ではみつからないので、つい調子に乗って二人でx個、人形とかxyドルぐらい買って喜ぶ。

でもその後隣のオールドマーケットフラフラしてたらほぼ同じバックとか人形とか売ってて、しかもそれの言い値が雑貨屋の正価で、いや要するに大負け。たぶんちょっとがんばると半分以下ってことだよね。もしかしたらその店の商品が人気らしいからコピったのかもしれないけどそれにしても同じようにしか見えないといえば見えないというかなんというか、やっぱりトータルでx千円ぐらい負けてるような気がしてならない。

負けっぷりに二人で川縁でしょんぼりとたたずむ。

日本語勉強してるかわいい女子店員の店でインセンスセットとTシャツ一枚購入。なんかがんばって勉強してる感じだった。いい子だったけど値段交渉は強気だった。どーせ上記事情により大負けしてるんで、2,3ドルの負けなんて誤差だよ誤差!

全般的になんか乗り物もマーケットも、「値段聞いてとりあえず去ろうとする」のが割と有効なようだ。平気でいいきなり半額とかで声かけてくるし。

ホテルに戻る。

18時にTuktukで迎えにきてもらって、年に数回しかないのがたまたま今日だったので予約しておいてみた、在日本カンボジア大使館主催「アンコールナイト」というのに参加する。

アンコールトム内バイヨン寺院までTuktukで向かう。完全に日が落ちていてTuktukなので、結構寒い。半袖だとちょっとつらかった。途中の道のりは真っ暗で、バイクのヘッドライトだけだと不安になるぐらい。乗り出して空をみたら星がたくさん見えた。

まずバイヨン寺院をライトアップしてくれて、その前に披露宴会場みたいなセットを屋外に並べてビッフェ形式のディナー。腹の事情が夫婦とも微妙でなければビッフェにしては結構おいしかったであろう、クメール料理。腹が微妙なのであんまり食べず。

バイヨン寺院のライトアップは確かにきれい。昼間の姿を一度も見ずに、いきなり真っ暗闇を通り過ぎて寺院の目の前でライトアップ見るのもどうかと思ったが確かに綺麗だった。すばらしい。

その後ちょっと移動して、1時間ちょっとほどカンボジア伝統舞踊ショー@アプサラ寺院の前、を見る。正直時々微妙なヘタさが混じりつつもまあいろいろ見れておもしろくはありました。小学生ぐらいの男子が猿のまねするのがかわいかった。ちょっとうたた寝したけど。

ちなみにそういう主催のせいもあってか、全員おそらく日本人、アナウンスも日本語で、ほとんどツアー参加者だった模様。Tuktukなんかできているの我々ぐらいかいてももう一組ぐらいではなかっただろうか。

帰りもやっぱり暗くて寒かった。だいたい30分ぐらい。スーパー寄ってジュース買ってきた。

嫁の人がだいぶ腹がやられているようなので本日終了。バスタブにお湯張ってあったまってた。

ネットつながんねーなーと思ったらさっきから二回ほど停電。カンボジアだなあ。

と書いてたらもう日が変わったので寝ます。

というのを書いてから30分ぐらいたったら、妻を追いかけるように体調が急変してきてどー考えても食あたり。上からも下からも液体物が流れてくる感じに。。。おまけにフラフラしてバスルームでグラス割って指切るし。散々。

カンボジア日記(2-1)

朝起きれない。30分ぐらい起きれない。

なんとか起き上がって徒歩10分ぐらいの王宮&シルバーパコダに向かう。チケット売り場がすげートロい上に団体客のまとめ買いばかりでいちいち大変時間がかかって大変イライラする。買うのに10分ぐらいかかる。

というわけで王宮。よくKRに壊されなかったなと思うんだが...まあとにかくタイに比べると雑な感じはするが即位会場は割とちゃんとしていた。

シルバーパコダ。床板が純銀の板が敷き詰められているのでそう呼ばれるそうな。ほんとに純銀だったけど、銀ってすぐ曇るし、おまけに上に敷物敷いてるので(そりゃそうだ)、なんだかありがたみがない。これもやっぱりなんでKRに壊されなかったのか不思議な気がした。なんか仏像が全体に多すぎて収集ついてない感じ。

微妙に時間があまったので、tuktuk拾ってワット・プノン(丘の寺)へ。帰りまで待ってるって言うからtuktukに待っててもらった。

シルバーパコダとかより庶民的な感じのお寺。お参りジモティーも数人いる。ここの本尊より、後ろにあるペン夫人の像ってのが、リアルメガネはかけてるは、電飾で着飾ってるわのゴテゴテぶりで大変興味深い(写真と動画)。本尊もそうだが、電飾で後光を作る、ダーツの標的みたいなのを頭の後ろに飾っているのが大変日本人にはついていけないセンスですごい。そういえばタイのお寺にもあったような気がする。燭台にはクリスマスツリーの電飾みたいなのか飾ってあるし...

ガイドブックに夜間は治安がいまいちと書いてあったが、確かにホームレスっぽい、しかも親子連れっぽいホームレスなのか単に汚い普通の人なのか知らないが、が多くてなんか大変そう。本堂に登る階段は、足がない二人と手がない一人の物乞いにお出迎えされて、いや、大変だと思いますが私たちにどうしろと、というような大変複雑な気分になる。カンボジア、まだ2日目なのに、ほんとに手足がどこかかけてる物乞いの人を見かけるんだよなー。

象がいた。お金払うと乗れるらしい。

ホテル戻ったらまだ30分弱前なのにもう昨日のドライバーが迎えにきていた。いいドライバーなのか? ちょっと慌て気味にプール脇で朝食を食べる。コロニアルな感覚。

空港前の交差点が信号ってのがなんとも地方都市っぽい。空港の「Arrivals」表示の飛行機がかわいい。

何がしたいのかずっと眺めてる地元の皆さん(よくある光景ではあるが)を背にしてチェックイン。美術館の展示場みたいな通路を通って、何かと各国語で何かと挨拶してくれるヒマそうなセキュリティを通ってゲート付近へ。当然小さい空港で全く待たなかったので、ターミナルに着いてからゲートにつくまで10分ぐらいしかかかっておらず、小さいカフェしかないゲート前で一時間弱待ちぼうけ。国内線ゲートは2つしか使ってない模様。

カンボジア・アンコール航空コードシェア VN 9853, ATR52。ちなみにこの会社、VNと共同出資の初国営エアラインだそうで、それまでカンボジア、国内幹線飛ばしてたの、タイのBangkok Airways とベトナムの VN だけだったらしい。まあ、外人以外使わなそうではあるが。。。

ATR52なのでボーディングブリッジも使わず、地上から乗る。や、いいよね地上歩けるの。日本に比べると鷹揚だからフラフラして写真撮ってても文句言われないし。雨降ってなければ。

窓からは、噂通り水と陸の境目が曖昧な、川なのか湖なのか湿地なのか水田なのかわからない景色が続く。途中から曇ってきてちょっと残念。

50分ちょっとでシェムリアップ到着。近いなあ。シェムリアップも地上歩いてターミナルへ。なんとなく沖縄あたりの地方空港にでもいる気分。

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